夕凪SO BLOG

2021/03/17

【メンバーインタビュー】藤原誠人#33(前編)


福岡 メンバーインタビュー企画のトップバッターということで、夕凪SO BLUEのチームリーダー兼マネージャーの藤原誠人(#33)にいろいろ話を聞いてみたいと思います。誠人は、仕事では大手企業の営業職として活躍し、家庭ではまだ幼い息子さんを持つ父親でもあります。夕凪SO BLUE代表ですので、チームに込めた想いも含め色々と聞いていきたいと思います。よろしくお願いします。

藤原 お願いします。

福岡 まず、チームの理念の中で、「私たちは野球が世界一のメジャースポーツとなる未来に貢献したい」ということを掲げているけど、これはどういうことか教えてください。例えば、競技人口が世界で一番多いスポーツにしたいってことなのか、とか。



野球が世界一のメジャースポーツとなる未来に貢献したい

#33 藤原誠人 #33 藤原誠人 藤原 どっちかというと心意気だね。正直言うと、定義できるものではないと思っていて。特に、数値で測ったり、サイエンス的に表現したりすると、すごい陳腐化すると思ってる。じゃあ、なぜ「野球を世界一のメジャースポーツとなる未来に」って言ったかというと、今社業の方で新規のビジネスを立ち上げたいと思っていて、いろんな資料をつくって、いろんな人にプレゼンをするんだけれど、スケールのちっちゃい話をしている自分に、なんか物足りなさを感じた瞬間があった。それで、自分よりもスケールの大きな話をしている人に出会ったときに、「この人おもしろいな、夢があるな」と感じる瞬間があって。その定性的な感覚を大事にしたいと思った。数字の話に「すごいな」と心を揺さぶられることは無いけれど、スケールの大きな夢には心が動かされる。だから、「定量的にどうなの?」って言われたら、「あ、すみません。説明できません。」っていう感じではあるんだけど(笑)

「どこを目指しているんですか?」って言われたら、誰が聞いても「すごいね。大きいね」って思われるような目標を立てていて、それに対して恥ずかしげなく取り組んでいるんだっていう感じを表現したかった。

福岡 なるほど、数値やサイエンスではなくて心意気ってことね。で、なんでおれがこの質問をしたかっていうと。これから「野球を世界一のメジャースポーツとなる未来に貢献」するために活動していく中で、野球のことをよく知らない人とか、興味ない人たちにも野球のおもしろさや素晴らしさを伝えていくってことも必要になるのかなと思っていて。じゃあ、野球がメジャースポーツになった未来ってのはどんなものなんだろうと思って。それで聞いてみた。

藤原 なるほど、なるほど。いいですね。あ、今の意図の質問だとしたら、答えが少し変わるかも知れないな(笑)。なるほど、いいよね。メジャースポーツにしたいってのはどういうことですか、ってことか。あのね、ホームページの一番初めに書いているけどさ、「街に野球のある風景を100年先にも…」ってのがあるじゃない? なんかね、生活の中に溶け込ませたいんだよね。

#33 藤原誠人 #33 藤原誠人 プロ野球とかの素晴らしいところって、【当たり前に毎日やってる】ってとこだと思うんだ。我々の住む街の風景として。 夏の甲子園もそうだと思っていて。お盆になったらテレビで甲子園やっていて、家族と一緒に自分の県の代表を応援するって行事がさ、文化として生活に溶け込んでるわけじゃない。あれって実はスポーツよりも格が上なんじゃないかって思っているんだよね。 だから、野球を【スポーツ】っていうふうに切り出すと、選手の酷使だったりとか、科学的な指導がないとか、そういう課題が確かに存在していると思っていて。それはもちろん正しい課題で、解決すべきだと思うんだけど、おれはその【スポーツである以上に文化っていうか、風景になっているっていう、この素晴らしさ】は崩れてほしくないんです。それを何かの形で伝えたい。っていう想いは自分の中にずっとあって。野球の世界で育った人たちの情報発信って、若干なんか、やんちゃと言うか。野球人向けなんだよ。内輪ネタで盛り上がる飲み会に近い感じがあって。それをね、全然否定しているわけではなくて、もちろんおもしろいな、超すごいなとおれは思ってるんだけど。でも、生活や風景の中に根付こうとするとそれはちょっと違うかなって思う。

例えば、自分の住む街に、犬の散歩をしたり、子供を公園に連れて行ったりするような当たり前の光景と同列に野球があって。朝、サンドウィッチとコーヒー、おにぎりとお茶を持って散歩に出たら野球を一生懸命やっている人たちのプレーに当たり前に出会える。そこで会話を交わせる。そういう朝の風景があれば、最高だなって思う。
しかもそれが、六方良しってチームが掲げる理念にもあるけど、地域社会や未来に生きる子供たちに良い影響を与えてますか?っていうのが大事で。その言動とかファッションとか、プレースタイルとかも含めてなんだけど、そういう風景を目指したいなぁと思っている。
実は日本の野球ってそういうふうに発展していったんじゃないかな。その辺りは本で読んだり、NHKの朝ドラの『エール』とか見たりしての想像なんだけど。例えば、早慶戦の応援歌が作られていくっていう場面を見たときに、そのときの時代の文化とか街の人たちと一体になってさ、早稲田と慶応の学生たちが街に応援されながら、プレーしていく感じだと思っていて。それだよね、スポーツの良さ、おもしろさって。一番はそこだな。うん。一番発信したいのは、そこです。だから、今はすごい少人数で早朝に公園で活動しているわけだけど、そういう練習も実は嫌いじゃなくて。なんか、犬を散歩してるおじさんに声かけられるとか、隣でサッカーやっている親子と話すとかね。そんなのが、すごくいいなぁと思ってる。
まぁ、さっき言った【スポーツとしての野球の課題】に対しても、もちろん取り組んでいくんだけど、この【文化・風景としての野球】はまた切り離してこだわっていきたいところではあるね。
いまのがね、一番のメインメッセージかもしれない。うん。

福岡 スポーツという枠を越えて、人々の生活に根付いた文化、風景にしたいという想いが、「野球が世界一のメジャースポーツとなる未来に貢献したい」ってことのメインメッセージになるんやね。
じゃあ次に、そんな存在意義を持ったチームの名前を「夕凪SO BLUE」にした理由を教えてください。



チーム名「夕凪SO BLUE」の由来

#33 藤原誠人 #33 藤原誠人

藤原 夕凪SO BLUEって絶妙に格好良くて、絶妙に格好ダサいじゃん(笑)。

福岡 うん、わかる(笑)。しかも、野球チームっぽくないっていうとこもあるしね。

藤原 そう、最初なんなの?って思うじゃん。初めは「袖ヶ浦」地域名を使うことも考えたんだけど、なんかちょっと違うなって気がしてね。。。そもそも、チーム作るって決めたときに何かしらの色をチーム名に入れたいってことだけは決めてた。そして、その色をBLUEにするってこともけっこう早い段階で決めてた。

福岡 へー、それはなんで?

藤原 その理由は、3~4年前くらいからかな、ジャズにはまっていて。
なんでジャズがいいのかなって思ったときに、ジャズって基本歌がなくて各々の楽器の演奏だけじゃない?で、あれってチームにリーダーみたいな人がいるんだけど、リーダーを中心にメンバーの各々がその場その場で即興、アレンジを加えながらやっていくんだよね。だから、同じ曲を聴いてもTake1、Take2、Take3みたいなのが同じアルバムに入ってたりする。で、それぞれ微妙にニュアンスが違う。1960年代とか1970年代とかに吹き込まれた楽曲の音源で、おれは全然音楽の知識とかはない素人なんだけど、それを聴いたときに、その場でその人たちが演奏しているんだって情景がすごく浮かんできた。
それがすごいなと思っていて。で、何が言いたいかっていうと野球も一緒なんだよ。毎回毎回同じようにバッターボックスに立つんだけどさ、毎回違うんだよ。都度都度。なんかね、その空気感にすごい近いんじゃないかなって思ったんだよね。

福岡 なるほどなー。それなんかおもしろいな。野球とジャズっていうところが。

藤原 そう、野球とジャズって似てるんじゃないかなって思った。その場その場の周りの空気を見ながら、チームと共鳴してどうパフォーマンスを出していくのか。曲は一緒。やってることは一緒。一緒なんだけど、微妙に毎回違う。
で、それがなんでチーム名のBLUEに繋がるのかっていうと、二人好きなミュージシャンがいて、一人が「ジョン・コルトレーン」っていうサックス奏者で、もう一人が「アーマッド・ジャマル」ってピアニスト。どちらもたまたま知ったんだけど、特に好きな曲があって。「アーマッド・ジャマル」の「BLUE MOON」って曲と、「ジョン・コルトレーン」の「BLUE WORLD」って曲。ジャズの世界では自分自身の音が洗練されていくことを、「青くなる」っていうらしくて。ブルーって色をすごく大事にしているらしいのね。
多分、自分の感じていることが音で表現できているっていうことなんだと思うんだけど。それをなんか入れたいなって。だから、BLUEを使いたいってのがあったわけです。
じゃあ、SO BLUEは何かっていうと、おれと京介(山田京介 #24)がはまっているジャズ漫画で『BLUE GIANT』ってのがあるんだけど、そこに出てくる日本最高峰のジャズクラブがSO BLUEって名前なんだよね。そこからとってる。

福岡 なるほどね。ホームページでもチーム名については触れてるけど、そこではどっちかっていうと、「夕凪」の方に寄った説明になってるから、聞けてよかった。

藤原 そうそう。夕凪の方はホームページに書いた通りなんだけど、きっかけは、江國香織さんの小説からなんだよね。『落下する夕方』って小説。

福岡 あー、なんか引用してたよね。

#33 藤原誠人 #33 藤原誠人 藤原 うん。いつ読んだのかは忘れたんだけど、なんか仕事で行き詰ったときに読んだ気がしていて。ストーリーは正直頭に残っていないんだけど、あとがきに凄い刺さることが書いてあって。「大事なことは夕方に判断するんです。なぜなら、一番自分の気持ちが澄んでいるから。」って。それがなんかわかるなーって共感した記憶があったんだよね。で、その時に思い浮かんだ景色が、観音寺中学校(以下、観中)の廊下からね、有明浜、瀬戸内海の夕凪が見えるんだけど、それが結構な絶景。

観中ってね、海に面した山の上に校舎が建っていて、夕方になると校舎とかグラウンドから海に沈む夕日が見えたりする。そのときに思い出した。そういう環境の中で野球をやってたなっていうことを。それが、野球が街にある風景っていうのにおれの中で繋がる。その情景を上手く表現できるようなチーム名にしたかった。
さっきのBLUEと繋がるのは、夕日の時って、夕日のオレンジも綺麗なんだけど、青が一番綺麗だと思っていて。深い青みたいな。それが好きなんだよね。だから、少しダサいと思いながらこの名前にした(笑)。

福岡 いいんじゃないですか(笑)。まぁ最初聞いたときは、どういう名前?って思ったけど(笑)。でもいいですよ。

藤原 あの風景ってね、日本でも見られるところ少ないと思う。まず、内海じゃないとダメだしさ。

福岡 たしかに。意外と知らなかったよね。

藤原 そうそう。大人になってから改めていいなぁって思うよね。袖ヶ浦も近い感じがあるけどね。それがさ、「チームが目指す夢」にも書いている瀬戸内国際芸術祭(以下、瀬戸芸)への出展とかでさ、あそこで野球しているっていう風景も世界的に見てすごい希少で、スポーツにとどまらないアートなんじゃないのかなって。

福岡 なるほどなー。それでか。なんで瀬戸芸って言っているのかがなんかわかった。

藤原 そういうのってきっとないと思うんだよ、世界に。この感覚は、香川に住んだことのある人にしかわからないかもしれないけど(笑)。そういうのがいいなーって。だから、袖ヶ浦チームと観音寺チームの交流試合はなんとか実現させたいし。
こうやって夕凪SO BLUEってチームを作っていったんだっていう過程とかメンバー一人一人の想いを瀬戸芸でもいいし、そうじゃない場でもいいだけど、四国でなんかアピールできたらいいなって思っています。

福岡 了解です。ここからはちょっと質問を変えていきたいのですが、このペースだとかなり長くなってしまいますので、いったんここまでとして、次回後編という形で再度誠人にインタビューしたいと思います。それでは、次回もよろしくお願い致します。ありがとうございました。


街に野球がある景色を100年先にも



     

back

CONTACT US
Mail : baseball@yunagisoblue.com
Instagram : yunagi_so_blue

プライバシーポリシー

Copyright © since 2021 Yunagi SO BLUE All Rights Reserved