夕凪SO BLOG

2020/03/20

【メンバーインタビュー】藤原誠人#33(後編)


福岡 それでは、前回に引き続き、夕凪SO BLUEのチームリーダー兼マネージャーの藤原誠人(#33)のインタビュー後編ということで、話を聞いていきたいと思います。前編では、理念にも掲げている「私たちは野球が世界一のメジャースポーツとなる未来に貢献したい」ということの意味であったり、夕凪SO BLUEというチーム名の由来を聞かせてもらいました。ここからは、また別の質問で、これはメンバー全員に聞こうと思っていることの一つなんだけど。
誠人が【33】を背番号に選んだ理由を教えてください。



背番号【33】に込められた思い

藤原 これ実はけっこう悩んだんだ。やっぱ野球の花形の番号は1番とか3番じゃない。大学の時、本当は1番が欲しくて。理由はね、早稲田の内野手のエース番号は1番なんだよ。1番と3番がエース番号。しかも、おれが早稲田に入ったときに※玲治さんが1番だったんだよ。まぁ結局おれは1番もらえるような選手にはなれなくて。

※玲治さん・・・大西玲治さん。藤原と福岡の高校野球部の先輩。早稲田大学卒業後は、東海理化で活躍。

玲治さんは下級生のときは33番つけてて、最終学年のときに1番をつけていた。だから1番に対する憧れはあった。そんなのがあって、最初1番とか3番を選ぼうかなともと思ったんだけど、なんか背番号は自分で選ぶものじゃなくて、与えられたもののほうがしっくりくるという感覚があって。過去に自分がもらった番号で一番嬉しかったのが、33番だったなって。あと、今年33歳だし、そういう節目になんか始めようと思ったわけで、原点みたいなところを大事にしようと思って33番にした。大学を卒業する前に、手記というかレポートを残しているんだけど、それを久々に読み返したときに、早慶戦の前の日に33番の背番号をもらったときのことをしっかり書き残していて、それを10年ぶりに読んで自分なりに感動した。
だから、それにしようと決めた。

福岡 なるほどね。ちょうど大学の話も出たからあれなんやけど。実は今日、誠人の大学時代のことも少し聞きたいと思っていて。高校では一緒に野球やっていたわけだけど、誠人は早稲田でも野球続けたわけで。だから、大学での野球ってどんなだったのかが気になっていて。高校でやってた野球との違いを教えてほしい。



高校野球と大学野球の違い

#33 藤原誠人 #33 藤原誠人 藤原 いくつかあるけど。まず一つは、大学では難しい練習はしない。すごくシンプルってところかな。高校のときの方が、マシンも速い球にしてとか、ノックとかもサインプレーとか難しいことをたくさんやってたような気がする。大学は、バッティングピッチャーの投げる緩い球をどれだけ強く打つかっていうところとか。どれだけボールを正確にキャッチして正確にスローイングできるかとか。外野手だったらいかに早く落下地点に到達するかとかの反復になる。だから、あまりサインプレーとかの細かい練習はしないなって感じ。バッティング練習も、ほんとシンプルな練習しかしない。

もう一つは、やっぱレベルの違いで、この前※城西との試合の映像を久々に観たときに、「高校の一番最後の試合で初めて打てねぇと思ったピッチャーと当たってしまった」って話したじゃない?

※城西・・・丸亀城西高校のこと。高校3年夏の県大会準決勝で敗れた相手。城西のエース藤田投手は左のサイドスロー(卒業後は法政大学で活躍)で、藤原も含め左バッターはその試合1本もヒットを打てなかった。

「打てねぇ」って思った瞬間におれは自分のバッティングを変えちゃった。その時点で負けてるんだと思う。
この前、※本多とか鉄也とかとclubhouseで同じような話をしてたんだけど、「あの試合で左バッターは藤田の球を全然打ててなかったけど、どうだったの?って聞かれて、同じように初めて打てないと思うピッチャーと対戦したっていう話をしたんだよね。
※本多とか鉄也・・・一緒に野球部に入部し、最後は応援団として一緒に戦ってくれた高校時代の同級生。

大学のときの方がもっとやばいピッチャーいっぱいいたんじゃない?って聞かれた。
答えとしては、大学のピッチャーの方が更にレベルは高い、なんだよ。でも、普段からそれを意識して練習しているかどうかだね、やっぱ。それを、おれは大学入って一日目のブルペンで、そういうピッチャーがごろごろね、全員そんなピッチャーが投げているのを見て、「あ、打てねぇ」って思ったのが練習の初日だったってことだよね。試合じゃなくて。その差が大きい。だから、そのブルペンで投げているのを見て、「これは打てねぇわ」って思うから、それを打っている人はどうやって打っているのかを見て、自分が打つためにはどう変化したらいいのかを考えて練習して、変化して試合に臨むから、試合では絶対打てないピッチャーにはならないってことなんだよ。うん。そこの差はあっただろうね。だから、そういうレベルを早く見ておくとか、体感しておくことの大事さはあるんだと思う。あとはやっぱ練習の質も違う。これは賛否があると思うんだけど。練習で緊張するってことはあんまなかったんだけど、高校のときは。大学の時は超緊張した。同じ1時間でも疲労度が全然違う。競争が激しいからっていう部分が大きいと思うけど。バッティング練習とかで、1球目はバントしたりするじゃん、高校の時って。流して軽く打ってみたり。あれをやった瞬間に「あ、お前そんなバッティングするんだったら変われ」って言われる恐怖感を常にはらんでいる。だから、変なバッティングしたり、空振りしたり、ファールとか打ったりしたら、練習から外されるっていう恐怖感がある。だから、ミスショットしない。練習でも。これは多分ね、賛否がある気がするんだけど、そこが大きな違いだと思う。

福岡 ちょっと意外な話も聞けたのでおもしろいね。ちなみに、おれは高校の練習でも全然緊張してたけどね(笑)。
次の質問もみんなにしようと思っているんだけど、自分が思う野球のおもしろさってのを教えてほしい。



野球のおもしろさ

#33 藤原誠人 #33 藤原誠人 藤原 これはいくつかあるんですけど。最大のって言われると【失敗がたくさんできること】ってことになると思う。言い換えると負ける経験をたくさんできることかな。 他のスポーツだと失敗が許されないものって結構あると思う。あとは、強い人が勝率10割に近いものって結構あると思うんだよね。でも、他のスポーツと違って、野球って誰しもミスをするし、そのミスの原因を追求しやすいスポーツだと思うんだよね。サッカーとかバスケみたいに瞬間瞬間にプレイヤーが判断していくスポーツの方が、創造的でクリエイティビティの高いスポーツだっていう考え方もあると思っていて、逆に野球とかアメフトって基本監督からサインが出て、そのサインを実行しますっていう感じだから、どうしても指示待ち人間を生みやすいみたいな論調があると思ってる。 それって、一種事実なのかなという気もするんだけど、おれは若干違う捉え方もしていて、1試合に4打席あるとして、20~30球は打席でボールを待つわけで。その中で、自分の想像通りの球なんてほとんど来なくて。ほぼ読み間違えて失敗する。その中で、成功した失敗したっていうのを考えて、失敗を成功にどう変えようかって試行錯誤できるっていう。しかも、どれだけそれをやっても結局打率10割には絶対ならないっていう。それが野球の飽きないところなのかなとおれは思う。

ちょうど昨日読んでた本に、「科学とかサイエンスって、失敗できることが強みだ」っていうことが書いてあったんだけど。なんというか、いろんな会社の指標とかKPIとかいろんな数値があるじゃん?あれって、【本来の数字が持つ素晴らしさはいろんなことをシミュレートして失敗できること】なんだって。でも、いつも間にかそれが失敗しないための数字にどんどん切り替わっていくって書いてあって、そうなると野球もつまらなくなっちゃう。自分が打率何割かとかスコアがどうかっていうのを、【失敗を失敗として自分がちゃんと捉えて改善していくってプロセスを回せたとき】に野球は超おもしろいスポーツだと思う。

福岡 仕事とかでいうPDCAみたいな感じってこと?

藤原 そうだね。まさにPDCAはわかりやすい気がするよね。しかも、それに個人種目とチーム種目の要素が混ざっていることがおもしろいと思う。基本的にPDCAを回すのは個人だと思うんだけど。基本、野球は個人種目だと思っていて、でもその個人が集まってチームとして機能するのがまたおもしろいなと思う。

福岡 たしかにそれはおもしろい話ですね。それ以外にはある?

藤原 ボールを捕ったとか、打ったとかが単純に気持ちいい。ほんとに(笑)。おれ、初めて外野フライが捕れたときめっちゃ嬉しかったんだよね。小学校で最初はサッカーやってて、そっから野球初めて、親父に初めてノック打ってもらって、最初全然捕れなくて、ボールって怖いし。それが、あるとき急に捕れるようになって。あの、赤ちゃんが急に立ちましたみたいな感じに近いと思うんだけど。それがすげぇ気持ちよかった、なんか。これなんなんだろうって思って。これバッティングでも一緒で、初めてヒット打ったときとかホームラン打ったときとかの感じもそれに近くて。なんか、それをずっともう一回体感したいと思っているんだと思う。その、理屈じゃないところでいうと(笑)。
さっきの話はどっちかというと理屈っぽい話だったね、なんかね。

福岡 たしかに、おれも親父のノック受けるのとかめっちゃ楽しかったの覚えてる。キャッチボールとかも。

藤原 楽しいよね。キャッチボールも最初捕れないんだけど。

福岡 最後の質問になるけど、逆になんか発信したいことない?せっかく自分たちのことを表現できるプラットフォームができたわけなんで、なんか伝えたいこととか、言いたいことがあれば。



帰属意識とオープン化の実現

藤原 おぉ、おもしろい話だな。えっとね、おれはね、なんか、帰属意識とオープン化ってのを両方実現したい。

福岡 それは具体的にどういうことなん?

藤原 帰属意識ってのは、このチームを作ってブランドにしていくっていう、言い方は微妙なんだけど、なんというか、愛を込めて作っていくわけじゃないですか、チームを(笑)。
だから、このチームを大事にしたいなと思うし、なるべくみんながこのチームに入りたいなって思われるようなチームに育っていくことが一番いいなと思うんだけど。一方で、所属するハードルを上げたりとか、絶対にこうしなきゃダメだ、みたいな感じにしたくない。
それが二つ目のオープン化ってところで。例えば、今回JABAに登録したいとかって気持ちもあるわけだし、おれは基本硬式野球の打ったり捕ったりっていう、さっき言ったボールを捕ったときの感触とか、打ったときの感触とか、やっぱ硬式が好きなんだけど。一方でやっぱ、やりづらさとかを感じる部分もあると思う。だから、こだわりはあったとしても無理に硬式にしがみつかなくてもいいかなと思っていて。自分たちが持ってるものはなるべく全部オープンにして、使えるところは全部使う。だから、軟式やってもいいし、ソフトボールやってもいいし、ていう感じにしていきたい。男子、女子とかの垣根もなく。だから、JABAとか都市対抗とか目標とか夢があって、それはもちろん大事だけど自分たちで活動を広げていって自分たちから世の中に開いていきたいっていう想いが強い。なんかそういうふうにして今の世の中って広がっていっている気がする。昔はなんかかっこいい人たちがいるっていう憧れの中でみんなそこを目指していくっていうのが強かったなって思うんだけど。今、個人が情報を開ける、オープンにできる時代だと思うから何やってもいいって時代になってくる気がする。その中で、たまたまこんなチームがあるよって。なんかそういう感じでいいなと思ってる。

福岡 インタビュー企画の1回目としてやってみましたけど、結構おもしろいですね。他のメンバーにもインタビューしていきますので、楽しみにしていてください。今日はありがとうございました。

藤原 ありがとうございました。


#33 藤原誠人

街に野球がある景色を100年先にも



     

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