夕凪SO BLOG

2021/06/19

【BBT】野球では監督もユニフォームを着用するのは、〇〇〇だから


皆さまごきげんよう!夕凪SO BLUE PRクリエイターの新平です。今回は【BBT(BASEBALL TRIVIA)】の3回目になります。

今回は、『野球では監督もユニフォームを着用するのは、〇〇〇だから』ということについてお話していきたいと思います。


ご存じの方が多いとは思いますが、野球では選手だけでなく、監督もユニフォームを着用していますよね。別に試合に出るわけでもないし、サッカーみたいにスーツのほうがカッコよくないか。と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そして、野球経験者の方であれば、

「なんで野球って監督もユニフォーム着ているの?」

なんて実際に聞かれたことはないでしょうか?(笑)

内心、「いや、知らんし!」と思いながら「試合前ノックとかするから」とかなんとなく答えていた方もいらっしゃると思います。

そんなあなたに朗報です。今回のBBTを読んで頂ければ、その理由がわかります。

まずは、結論を簡単にお伝えして、皆さんの長年の疑問にお答えしていきましょう。

野球では監督もユニフォームを着用するのは、


【昔は監督という概念がなく、全員が選手としてユニフォームを着ていたから。】


です!かなり簡単に言いましたが、シンプルに言うとこれが答えです。

それでは補足していきたいと思います。

前回のBBTでは、野球のルールブックが初めて刊行されたのは、1796年のドイツだったという話をさせて頂きましたが、このときはまだ細かなルールは規定されていませんでした。

※前回のBBT『史上初、<baseball>のルールブックを作ったのは〇〇人?』はこちら


ドイツでルールブックが刊行されてから約50年後の1845年。アメリカのニューヨークで、とある野球クラブが結成されました。

それが、【ニッカボッカー・ベース・ボール・クラブ】です。

このクラブを結成するにあたり、野球のルールを細かく明文化したのです。

「ニッカボッカー・ベース・ボール・クラブ・ルール」と呼ばれるこのルールには、全部で20条の規定がありました。

中には、ボークや守備妨害、エンタイトルなど現在でも存在するルールも作られました。

ちなみに、前回のBBTで話題に挙げた「ボールを走者にぶつけてアウトを取る」ルールは廃止されました。「どんな場合でも走者にボールをぶつけてはならない」と、強く禁じた文言になっています。

やはりというべきか、ボールをぶつけてアウトを取る行為はかなり不評だったようです。

当時のアメリカでは、野球は競技としてよりも社交の場としての側面が強かったようで、そのこともルール改定に関係しているかもしれませんね。


そして、いよいよここからが本題ですが、第3条には下記のように記載がされております。


3d. The presiding officer shall designate two members as Captains, who shall retire and make the match to be played, observing at the same time that the players put opposite to each other should be as nearly equal as possible; the choice of sides to be then tossed for, and the first in hand to be decided in like manner.


主催者が2人のメンバーをキャプテンに指名する。

2人はその場を離れて相談し、試合に参加する選手を選ぶ。その際、両方の選手の技量ができるだけ同じになるように留意する。

キャプテンは1塁側か2塁側かをコイン・トスで決める。先攻後攻もコイン・トスで決める


例えるなら、小学校の昼休みにやっていたドッジボールみたいな感じですね。みんな気合入れて体操服に着替えて運動場にいって、現地でチーム分けをする。

キャプテンになった人同士がじゃんけんして、自分のチームに欲しい人を選んでいく。当然みんな体操服(ユニフォーム)を着ている、みたいな。この例え伝わりますかね(笑)

ちなみに、当時のユニフォームは白シャツに青のスラックス、ベルト着用というスタイルでした。審判にいたっては、燕尾服にシルクハットというなんともジェントルマンな恰好をしていたようです。

服装からすでに社交の場っぽさが出ていますね。

ということで、お分かりいただけましたでしょうか。

最後に、模範解答を示して終わりたいと思います。


「なんで野球って監督もユニフォームを着ているの?」と聞かれたときの模範解答はこちらです。


「アメリカで細かなルールが規定された1850年前後の段階では、監督そのものが存在しませんでした。主催者が試合前に2名のキャプテンを選出して、キャプテンに選ばれた人がチーム分けを行い、チームの指揮を執る、というスタイルだったからです。キャプテンも選手ですので、当然ユニフォームを着用しています。その名残で、監督という役割が出来た現在でも野球の監督はユニフォームを着用しています。」


完璧です。これでもう同じ質問がきても怖くないですね(笑)


今回は、『野球では監督もユニフォームを着用するのは、昔は監督という概念がなく、全員が選手としてユニフォームを着ていたから』という内容でお送りいたしました。


こんな感じて懲りずに続けていきたいと思いますので、よろしくお願い致します(笑)

それでは、今回もありがとうございました。

ニッカボッカーズ

ゲーム前の集合写真(1858年) シルクハット姿の審判を挟んで、右がニッカボッカーズ、左がエクセルシオールズ
           

 

街に野球がある景色を100年先にも




     

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