夕凪SO BLOG

2021/07/10

息子のボキャブラリーと10秒間の攻防


息子の写真

息子(1歳半)のボキャブラリーがなかなか増えない。 でも片言でなにやら必死に訴えているのを見るのはとても楽しい。

最近、何かが欲しい時には「たー」という。

お腹がすくとバナナやおやつを指差して、たーたーたーたー言っている。

最近覚えたのは「にゃー」だ。

猫のことをちゃんと「にゃー」と言っている。…かわいい。

あとは洗面台で顔を洗っていると必ずダッシュでやってくる。 子供用のステップによじ登って蛇口から出る水を必死に触っている。

真剣な顔で水が流れているのをみながら「あー」とか言っている。

息子の写真 息子の写真 そんな息子が1日でもっとも多く発する言葉がなんと「ぱぱ」らしい。

毎日四六時中一緒にいる妻が言うのだから事実なのだろう。(嬉しい。。。)

かと言って、息子が私にものすごく懐いているというワケではない。

抱っこしようとすると全力で嫌がって肘打ちを喰らわせようとしてくるし、ほっぺにちゅーをしようとすると全力で嫌そうな顔をしている。(これは仕方ないか笑)

遊んであげようと思って追いかけると逃げるし、絵本を読もうとしても、取り上げてママの方に持って行ってしまう。ご飯をあげてもすぐにポイポイと投げ捨てている。決してパパのことがが大好きというワケではなさそうだ。あまりパパには寄り付かない。

むしろ、一日中ママのそばから離れない。トイレにもついていくし、キッチンでもずっとママの近くで晩御飯が出来上がるのを監視している。それなのに、息子はなかなか「まま」とは言わない。ことあるごとに「ぱぱ」というらしい。

夜、仕事から帰ってくると妻が私に息子の最新状況を教えてくれる。 私は都内にバスで通勤していて、通勤時間は約1.5時間ほど。少々疲れはするが、バスの中でこのエッセイのネタを考えたり、本を読んだりしている。(疲れている時は半分くらい寝ている笑)

なので、妻はバスターミナルまで車で迎えに来てくれる。ターミナルから家に帰る車の中で今日の息子の様子を聞くことは、仕事後の私の密かな楽しみだ。

「今日もパパ、パパって言ってたよ。」

「へぇ〜、どんな時に言ってたの?」

「青い車を見たらほぼ、毎回パパって言ってるね。」

「…。」

「青のNボックスだったらほぼ間違いないけど、他の車種でもパパって言ってる。」

「…。」

「あと、今日は近くの公園で青いTシャツ着てランニングしている人を見て、パパって言ってたよ。」

…これって毎週末、真っ青なユニフォームを着て、真っ青な車で野球に出かけているからなのか?息子の中では【ぱぱ=青い人】なのかも知れない。

さて、今日は在宅勤務だった。18時に仕事を切り上げて仕事部屋から居間に移動してきた。18時までは息子がNHKの教育テレビを見ている。キッチン戦隊クックルンとオトッペが終わったので、チャンネルをBS1に切り替えた。今日は、ナイター中継をやっている。甲子園での阪神・巨人戦。

しばらくすると、私の隣でコロコロと転がっていた息子がおもむろにスックと立ち上がり、テレビの方にダッシュしていった。

テレビの画面を指差しながら「ぱぱ!ぱぱ!!」と叫んでいる。

息子が指差した打席に立っていたのは、巨人の助っ人外国人ゼウス・ウィーラー選手だった。

さすがにそれはパパじゃないんじゃないか〜?

そんなことを思っていたら、打席のウィーラーがバットを一閃した。

鋭い打球が放たれ、甲子園の鮮やかな芝生の上で跳ねてヒットになった。その瞬間、打者は走者となりが一塁にかけていく。スタンドから歓声が上がる。外野手がキャッチしたボールを内野手に返球し、ぽん、ぽん、ぽんとそのボールが中継されて、ピッチャーのグラブに収まった。その何てことのない一連のプレーを見て「これ、これ!!」と思う。

まったく特別なプレーではない。難しいプレーでもない。野球の試合の中では頻繁に起きるごくごく普通のプレーだ。打球を打った選手が走者として1塁に到達するまでの時間は約4秒。2塁を狙うには7〜8秒。この時間を稼ぎ出すために打者はボールを少しでも遠くに飛ばしたいし、少しでも速く走りたいと思って練習に励んでいる。

直径7.3センチ程の小さなボールが、投手の手を離れて僅か10秒足らず…。その間にフィールドで行われるプレー。打者が放った打球が多くの選手に中継されて、また投手の手に戻ってくる。この10秒間に私の心はいつもわくわくする。

さあ、また次のプレーが始まろうとしている。既に10秒前とは試合の戦局が変わっている。フィールドにいる選手、ベンチにいる選手、観客その全てが次の1球を想像しているのだ。走者は相手チームの守備位置を確認する。打者は次の1球を予測しどのようにスイングを掛けるかを整理する。投手と捕手はその気配を察しながら、どのようにタイミングを外そうかと知恵を絞る。

 サインが決まり、投手がセットポジションに入った。

息子は1塁ベース上のウィーラー選手を見てまだ「ぱぱ!ぱぱ!」と叫んでいる。

はい。残念ながら、その人はパパではありません。

だけども、そんな光景を見ながら野球ってやっぱり素晴らしいなと思っている。毎日野球がある生活がずっと失われませんように。

息子の写真

街に野球がある景色を100年先にも



     

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