夕凪SO BLOG

2021/11/17

RAFTの出航


店先 店先

今から12年前の2010年春。当時、社会人の1年目だった22歳の私の一番のファインプレーは硬式野球のクラブチームに入ったことだと思う。

知らず知らずのうちに、やっぱりどうして自分と似たような能力・思考を持った人たちと一緒に過ごし、似たような生き方の選択肢の中で競い合って生きてきたような気がする。高校、大学、会社と上位の組織に進めば進むほど、その傾向はより顕著になっていった。 一方で、私はそういった「自分と似たような能力・思考を持つ人たちが多い組織」に所属しながらも、なぜか上手く馴染めずにいた。メインストリームやスタンダートに合わせることはあまり得意では無く、いつの間にかちょっと浮いていた。自己中心的(良い言葉で言えば孤高)、空気が読めない、ノリが悪い、そういう言葉に該当していたと思う。

22歳でクラブチームに入った時、野球という共通項があるにも関わらず、こんなに多様な生き方があるのかと驚いた。自分とはまったく違う考え方を持ち、全く違う人生を選択してきた人がこんなに沢山いるのだ。

そういった至極当たり前のことを、私は学生時代にはほとんど知らなかった。22歳で加わったクラブチームという社会人野球の場が、その事実を目の当たりにした初めての場所になった。

古市斗馬(#52)さんとは当時所属していたクラブチームの中で出会った。個性的なメンバーが多いチームの中でも、斗馬さんは「私が今まで出会わなかった人の代表」のような存在だった。ふわふわと捉えどころが無く、自由奔放な雰囲気で、ひょっこりグラウンドに顔を出したかと思うと、スッと距離を縮めてくる。「何か裏があるのかな?」と思ったけど、何か計算をしているような様子は一切見えない。今まで、出会ったことのないタイプの野球選手。なので、最初はどうやってコミュニーションとっていこうかなと思っていた。

なのに、いつの間にかこうしてファンになっているのだから、人の繋がりとは不思議だなぁと思う。私自身にも無色透明(七色)のコミュニケーションが取れるようになってきたという面(多少の成長)もあると思う。だけど、やっぱりこれは斗馬さんの持つ人間性なのだと思う。

斗馬さんは時には厳しい意見をズバっと言うこともあるが、決して他者を攻撃するわけではない。それに、自分の意見が100%思い通りにならない状況であっても、その事実を受け止めて、その場で笑いに変えられるというスペシャルな能力をもっている。その能力の特に素晴らしいところは、年齢・実績・現在の立場の強い弱い等といった個々人に付着するメタを、誰にも気づかれぬ内にそっと引き剝がし、自然な形で無視することができるところだ。

そんな斗馬さんが、浅草三丁目の路地裏に6坪の小さなお店をオープンさせた。斗馬さんと萌さん(斗馬さんの奥さま)が2人で始めた「RAFT(ラフト)」というお店。プレオープンの初日11月7日の12時にSO BLUEのメンバー3人で足を運ばせていただいた。なんと我々3人が記念すべき最初のお客さんだそうだ。(やったー笑)

手作りのカンバン。お店の前に並んだ開店祝いのお花。まだ定位置が決まらずによそ行きの雰囲気で陳列された商品たち。その商品たちには、萌さんの手書きの説明文なんかが添えられていて、それがなんとも言えないセンスの良さ…。文字にもその人の良さって出るんだな。

『飲食×フットウェア』

クラフトビール・こだわりのお酒、コーヒーやラテ、店主のお気に入りの靴や小物、そしてお酒のつまみにデザート。さらに、沖縄そばまで食べられる。6坪の小さな空間にちょっと無造作に様々なモノを詰め込み過ぎでは…。ひょっとしたらそんなことを思う人がいるかも知れない。

そういったお店の様子を見ていると、勝手にワクワクしてくるし、自然とホクホクしてくる。


フットウェア フットウェア 酒 酒

だが、そんなことはまったく無かった。斗馬さんと萌さんが、人生の中で大事にしているモノを2人で手繰り寄せて、つなげて、それがたまたまお店という形になった。自分達のルーツになっているモノ。これまでの人生で関わってきたモノ。思わず語り出してしまうくらい好きなモノ。そういったモノに溢れた6坪のお店。自分という人間の生き方を代弁する空間。…控えめに言って最高でした。

この日SO BLUEは、朝7時半から袖ケ浦海浜公園で約1時間のワークアウト。その後、都内の室内練習場での1時間のバッティング練習を行った後にお店に伺った。

 「沖縄そば3つ!!」笑

腹ペコかよ(笑)と言いながら、斗馬さんが沖縄そばを作ってくれた。これが記念すべきRAFTの最初のオーダーになってしまったことは誠に申しわけなく思っている笑

その他に、サービスの「手作りのよもぎおにぎり」をいただき、沖縄レモンのレモネードをいただき、クラフトビールをいただき、最後にコーヒーをテイクアウトした。

「会社を辞めて独立するとなれば、船から筏(いかだ)に乗り換えるようなもんだけど、それでも大丈夫か?」

お店を始めるに当たって、最初にご夫婦でこんな会話があったらしい。

「RAFT」とは筏(いかだ)のこと。この会話からお店の名前が決まったそうだ。そして、お店の名前が決まった後で考えた、後付けの意味も教えてくれた。

・ 自分たちのペースでゆっくりと前進する

・ 自らの手で漕いで、寄り道しながら面白そうなモノ・ことを探す

2人のキャラクターがよく分かるネーミングの理由と後付けで足された意味になんだか妙に納得してしまった。

沖縄そば 沖縄そば 夫婦 夫婦

後日、斗馬さんから「RAFT」の事業提案書を見せていただいた。21枚の提案書には、斗馬さんと萌さんの想いや願いがびっしり。丁寧かつ読み手に寄り添った言葉で書かれていた。

事業計画書や事業提案書と言うと、「個人的な意見や感情に頼らず、ロジカルに、根拠を明確に、なるべく文字を減らして、具体的な数字やスケジュールを付して」と指導をされてきた私にとってはとても新鮮。

もちろんそれらの要素が無視されているわけではないが、それ以上に「自分たちの強みと弱み」や「開業に至るストーリー」がストレートに伝わってきた。

SO BLUEというチームを作ることで、再び斗馬さんとチームメイトになることが出来て、それによって自分の知らなかったことを知ることができる。また、新たなつながりが出来そうで嬉しくなった。

SO BLUEは野球のプレーのみを大事にするのではなく、野球という共通項を基軸に、様々な人の想いや生き方に触れることで、人生の醍醐味を味わえるようなチーム、コミュニティを目指している。

皆さんも是非、斗馬さんの想いの溢れた「RAFT」に一度、足を運んでみて欲しい。

RAFTのホームページInstagramも覗いてもらえると嬉しいです!

集合写真

街に野球がある景色を100年先にも






     

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